眼窩(がんか、orbit)とは、眼球を入れる頭蓋骨のくぼみを指す。哺乳類の眼窩は不完全に眼球を覆うものが多いが、霊長目の眼窩は完全に眼球を取り巻くのが著しい特徴となっている。
前頭骨、頬骨、篩骨、蝶形骨、涙骨、上顎骨、口蓋骨の7つの骨が壁をなし、頭蓋内腔と上眼窩裂、視神経孔、下眼窩裂という3つの穴で連絡している。上眼窩裂からは眼球運動に関わる動眼神経、滑車神経、外転神経、額の皮膚感覚を伝える眼神経(三叉神経の第1枝)が出る。視神経孔からは視覚を伝える視神経、眼球とその付属器を栄養する眼動脈が出る。下眼窩裂からは上顎神経(三叉神経の第2枝)が出る。
眼窩の大部分は眼球に占められているが、眼球には外眼筋と呼ばれる筋肉がついて眼窩の壁と眼球を結び、眼球の向きを変える運動を担っている。外眼筋は上直筋、下直筋、内側直筋(内直筋)、外側直筋(外直筋)、上斜筋、下斜筋の6つである。上斜筋は滑車神経、外側直筋は外転神経に支配され、ほかの上直筋、下直筋、内側直筋、下斜筋は動眼神経に支配される。
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レーシック以外の近視矯正